「Q&A」納骨はいつしたらいいのでしょうか?

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答え

 これは普段からよく聞かれる質問 です。宗派として特に決まりはありませんが、身近な方が亡くなられてお骨を拾ってきたのであれば、いつかは納めるべきところに納めなければなりません。関西では一般的に次の2種類に分けてお骨を拾うことが多いです。胴骨と言われる大きな骨壺と、本骨(頂骨)と言われる小さな骨壺です。どちらかだけの場合もあります。

胴骨はお墓に納め、本骨は真宗本廟あるいはお手次のお寺や納骨堂へ納めます。本骨だけを拾って帰ってこられた際、それをお墓に納めるということもあるでしょう。昨今の墓じまいの流れで、お墓を持たない方も多くなってきました。お墓は持たないけれど胴骨を拾って帰ってきてしまった時は、納める場所が中々見つからないこともあります。

様々な納め方がありますが、胴骨は四十九日までに納める方が多く、本骨は1年ほどご自宅に置かれてから納める方が多いようです。しかし納骨の時期を逸してしまうと、いつまでもご自宅にお骨が置きっぱなしになってしまうということもあるでしょう。妻や夫、ご両親など、大切な方のお骨を中々手放したくないという気持ちは十分理解できます。しかしながら、いつかは誰かが納めていかなければなりません。何もない日に納骨しようという気持ちには中々ならないでしょう。

迷われている方は、一周忌や三 回忌などの法事や、その方のご命日の時期などに検討されてはいかがでしょうか。

(第15組  本傳寺  間野  淳雄)

「Q&A」報恩講の『正信偈』のお勤めは普段と違うのはなぜですか?

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答え

 『正信偈』は正式には『正信念仏偈』と言います。「念仏の教えを正しく信ずるための道理を述べた歌」という意味をもつ偈(うた) です。

 今から750年近い昔の鎌倉時代に親鸞聖人が記された主著『教行信証』「行巻」の最後の部分に収められている偈文であります。それを今日のように、朝夕のお勤めに用いるように定めたのは、本願寺8代蓮如上人によると言われています。

 偈文と言いますのは「歌」ということです。お経と区別しています。『正信偈』は7言を一句として全体が120句で構成された仏の徳を讃える偈頌(ほめたたえる歌)です。

 『正信偈』のお勤めの仕方には9種類あります。皆さんがよくお勤めになる「草四句目下」「行四句目下」「真四句目下」「句切」「句 淘」「舌々」「中読」「真読」「中拍子」です。「舌々」「中読」「真読」は墨譜と呼ばれ、拍子だけのお勤めで抑揚はないものです。お葬式のお勤めはこの「中読」または「真読」をお勤めさせていただきます。「草 四句目下」「行四句目下」「真四句目下」は書道・茶道などの真行草と思っていただければわかりやすいかと思います。軽い重いですね。お荘厳に合わせてお勤めするわけです。(視覚・聴覚)これらは、聞の称名と言われてました。それに対して唱和の称名と言われるものがあります。それは同朋奉讃のお勤めです。皆さんと一緒に声を出してお勤めをすることです。

 報恩講は真宗門徒の1年の中で最も重い行事です。普段は軽いお勤めですが、今日は大切な日のお勤めと気付かされます。自身の1年を見つめ直し報恩講の御仏事を勤めさせていただきたいと思います。

 (第15組  本敎寺  善澤  信成)

4月24日(水)定例法話 開催のお知らせ

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天満別院では、4月24日(水)13時30分より定例法話が開催されます。

ご法話には、大阪教区第20組 安樂寺  上本 賀代子 師にお越しいただき、

講題  マンガde法話「王妃の願い」のもと、お話しいただきます。

勤行開始のお時間は、13時30分となっております。

皆さまのご参詣お待ちしております。

4月 定例法話ご案内

4月13日(土)花まつり 開催のお知らせ

投稿日:

天満別院では、今年も花まつりを開催致します。

たくさんの子どもたちにも参加してほしいとの願いのもと、楽しんでいただけるような企画を様々考えました。

皆さまと一緒にお釈迦さまの御誕生をお祝いできたらと思います。

詳細は上記ご案内をご覧ください。

皆様ぜひご参加くださいますようご案内申し上げます。

天満別院花まつり案内 表

天満別院花まつり案内 裏

3月19日(火)春季彼岸会法要のご案内

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天満別院では、3月19日(火)13時30分より、

春季彼岸会 並 総永代経法要 兼 墓地納骨(物故者)追弔法要を勤修致します。

ご法話の御講師には、清澤寺 澤田 見 師をお招きし、

講題「浄土の荘厳」についてお話しいただきます。

尚、今年度のお彼岸入りは、17日(日)、明けが23日(土)となっております。

「Q&A」避難指示が出た時、お内仏の何を持っていけばいい?

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答え

 お仏壇(お内仏)の中で最も大事なものは、ご本尊・阿弥陀如来であります。ですが恐るべき土砂災害や河川洪水は待ったなしに起こります。前もって避難所へ行く荷物の中に入れることは難しいですし、余裕も時間もなく、たとえ持ち出せたとしても狭く限られた共同スペースで開くには無理があります。
 本来、阿弥陀如来は私を救おうとする色も形もない、一人ひとりの拠りどころなる真実(まこと)の「はたらき」であり、それが形となって木像や絵像として表現されたものなのです。私たちのご先祖様はこの阿弥陀如来にご縁を頂かれました。そして今を生きる私たちにバトンを繋いで下さったのです。掌を合わす向こう側には祖先から阿弥陀如来へと続いていますので、過去帳もしくは過去帳の写しを避難カバンの中に入れてもらえたら良いかと思います。可能ならば携帯電話で写真を撮っておくのも一つの方法でしょう。しかしながら、もし用意できなくとも、落ち着いた時に心静かに掌を合わせていただければ、心配なさることはないかと思います。
 どうぞお身体最優先で行動してくださいませ。
  (第15組  本敎寺  善澤  信成)