「Q&A」『他力本願』の本来の意味は?

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答え

 現代では「他力本願」は「自分の力で努力せず、もっぱら他人の力をあてにすること」と否定的な意味で使われることが多いですが、これは、言葉の使い方の「俗用」です。

俗用とは本来とは違う使われ方が広まり、そちらの意味の方が、一般的になった言葉の使われ方です。例えば現代では「こだわる」とは「匠のこだわりの逸品」のように良い意味での使われ方をすることが多いですが、本来「こだわる」とは、①心が何かにとらわれていて自由に考えることができなくなる、気にしなくてもいいようなことを気にする。②他人からの働きかけを拒む、難癖をつける。など悪い意味を持つ言葉です。

「他力本願」の本来の意味は、私たちが自らの力ではなく、他者の力、特に阿弥陀如来の力によって救われるという考え方です。

「他力」とは、曇鸞大師によれば、①私たちを浄土に生まれ変わらせてくれる力②浄土で修行させてくれる力③浄土からこの世に戻る還相の菩薩にさせてくれる力です。このいずれもが阿弥陀如来の「本願 (四十八願 )」の力によるものだということです。

特に親鸞聖人は自力での修行や勤行によっての救済は難しいと考え、私たちが煩悩や無知から解放される手段として、修行や特別な行為に頼らずとも、阿弥陀如来の願いによって救われ、人々が自力での修行や悟りを求める必要はないと教えました。

「他力というは如来の本願力なり」( 教行信証より)

(第13組 敎安寺  洲﨑  善樹)

2月28日(金)公開講座 開催のお知らせ

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天満別院では、2月28日(金)16時より青年部会主催の公開講座が開催されます。

御講師には、大谷大学准教授 藤元 雅文 先生をお招きし、

「現実を生きるとは」を講題にお話しいただく予定です。

皆様お誘い合わせのうえ、是非ご参拝くださいますようご案内申し上げます。

またご参加いただける場合、天満別院までご連絡いただきますようよろしくお願いいたします。

天満別院 公開講座ご案内

1月24日(金)定例法話 開催のお知らせ

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天満別院では、1月24日(金)13時30分より本堂にて定例法話が開催されます。

御講師には、圓林寺 池田 剛 師をお招きし、

講題「とりかえし  とりかえし  きく」についてお話しいただく予定です。

皆様お誘い合わせのうえ、是非ご参拝くださいますようご案内申し上げます。

1月定例法話ご案内

年末年始 墓地開閉時間のご案内

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お墓参りに来られる皆様へ

天満別院墓所は、12月28日(土)〜3日(金)までの間、6時30分の開門は変わらず、閉門が17時までとなっております。色花、線香等は平常よりも1時間早く8時から販売しています。

皆様のご来院お待ちしております。

「Q&A」四十九日とは?

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答え

 大切な方がお浄土へ還られた日 (地域によってはその前日)を1日目として数えて49日目を四十九 日と言いますが、真宗では満中陰と言います。初七日・二七日・三七日・四七日・五七日(三十五日とも言います)・六七日・七七日(満中陰)と、七日ごとに中陰のお勤めをします。最近では還骨勤行と一緒に初七日を行うことが 多くなりました。あまりにも初七 日の日程が近く、再度皆さんが集まるのは大変だからという理由なのでしょう。

仏教の考え方として、中陰の七日ごとに地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人・天といった六道のどこに生まれ変わるかという審判が行われ、四十九日に最後の審判が下されます。七日ごとのお勤めはその 審判の後ろ楯として勤められるという考えもあったそうです。しかし、真宗においては「釋」の字をいただき、お釋迦さまの弟子となりお浄土へと生まれるとされていますから、中陰の七日ごとのお勤めは審判の為ではなく、仏縁をいただく大切なものとして勤められます。

よく三ヶ月にまたがるので五七日(三十五日)に満中陰をされる方がいらっしゃいますが、「始終苦(四十九)労が身(三)に付く(月)」という単なる語呂合わせであり迷信です。せっかく仏法とご縁をいただく日をわざわざ減らすのは勿体ないことではないでしょうか。

(第14組  妙隆寺  辻岡  慶順)

1月号『六字城』HP公開のお知らせ・お詫び訂正

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まず初めに1月号「六字城」8面の行事予定についてですが、1、2月の合唱団「みのり」開催日に誤りがございました。

下記の通り訂正いたします。

誤:1月20日 → 正:1月18日

誤:2月17日 → 正:2月15日

謹んでお詫び申し上げます。

 

先日、機関紙「六字城」1月号を発送いたしました。

天満別院ホームページにも公開しましたので、下記リンクからも是非ご覧ください。

六字城722号(令和7年1月号)内面

六字城722号(令和7年1月号)外面

 

「Q&A」華瓶(けびょう)って何?

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答え

 各ご家庭のお内仏(お仏壇)の中心には阿弥陀如来が仏像として、もしくは絵像として中心に奉られています。その前に置かれている上卓(うわじょく)には、お仏飯と華瓶(けびょう)、金香炉(きんこうろ)が置かれ、そのさらに前にある前卓(まえじょく)には、花瓶(かひん)・土香炉(どごうろ)・鶴亀か蝋燭立ての三具足(みつぐそく)が置かれていると思います。

その中の華瓶ですが、「華」と書きますので、お花を入れるものと思われるかもしれませんが、実際はお水を入れるものです。華瓶はインドの水瓶を模した形をしています。梻(しきみ)には水を浄化する作用が有るということで、水が長持ちする為に入れています。

最近のお内仏にはこの華瓶が無いものが多くなっているように思います。現代風に家具調にされて色々と簡略化されているのかもしれません。華瓶だけに限らず、毎日お供えするはずのお仏飯や、配置する卓自体も無かったりします。見た目の煌びやかさであった り、自分のお好みで揃えたりする方もいらっしゃいますが、お道具 一つ一つには、大事な役割が有りますので、大事にしていただけたらと思います。

(第14組  妙隆寺  辻岡  慶順)