「Q&A」仏教讃歌とはどのようなものなのでしょうか?

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答え

 仏教讃歌とは、歌を通して仏さまの教えを知る仏教音楽のひとつです。仏教に関する素養のある作曲家、作詞家によって、明治から今日に至るまで、盛んに作られ、現在まで300曲以上の仏教讃歌があります。私自身も幼い頃からご法話の前に「真宗宗歌」終わりに「恩德讃」を門徒さんが楽しく、生き生きと歌っておられる姿が心に残っております。仏さまの歌、人生の歌、嬉しい時や悲しい時、その時々の気持ちで仏教讃歌に出遇い、歌っている時は、みんなの心がひとつになり、元気を貰えるような気が致します。
仏教讃歌の歌詞には、仏さまの教えが説かれていますので、教えを広く伝えるために、歌詞だけではなく、親しみやすい曲調で作られ、声に出して、読み、歌い、味わい、仏さまのお心に触れることのできる安らぎのひと時です。
たくさんの仏教讃歌の中でも特に皆様もご存知の「恩徳讃」は親鸞聖人が「正像末和讃」の中で書かれているお言葉に節をつけたものです。この曲は、真宗門徒にとっては、とても身近であり、自然と体の中に染みついております。阿弥陀如来に真向かい、背筋をのばし、合掌しながら歌っていると、心が落ち着き、教えに遇えた喜びを感じます。
今は、コロナ禍で歌うことがままならぬ状況が続いており、寂しい限りです。早く合唱団「みのり」で声を合わせる日が来るのを心待ちにしております。

(第13組 超願寺 村上 奈津子)