「Q&A」赤ちゃんの初参式とは?

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答え
 世間では子供が生まれて一ヶ月ほどたつと「お宮参り」といって神社をお参りする方が多いようですが、真宗門徒であればお寺の「初参式(しょさんしき)」にお参りいただきたいものです。
 「初参式」とは「初参り式」とも言われ、ご家庭に生まれた赤ちゃんが初めてお寺にお参りする仏さまとのご縁の始まりとなる式のことです。赤ちゃんの誕生日を祝ったり、成長をお願いするためだけの儀式ではありません。
 「初参式」には赤ちゃんと共にご家族がご本尊の前で手を合わせて、仏さまにかけがえのない命の誕生を喜びその報告と、念仏の教えを依どころとして生きるものに加えていただいたことに感謝してお参りをします。阿弥陀如来の前で親も子も共にそのお慈悲の中に包まれているということに対して、感謝の気持ちから行う儀式です。
 また子の誕生は親の誕生ということです。その赤ちゃんのご両親もその子が生まれて初めてこの子のお母さん・お父さんとしてスタートしたのです。生後三ヶ月の子の親であれば、生後三ヶ月のお母さん・お父さんというわけです。親と生まれた私にとっても「初参式」ということです。親にさせていただいたことを感謝し、子と一緒に成長したいものです。
 「初参式」の時期はこだわる必要はありません。なるべくご家族が揃ってお参りできる日がいいでしょう。その場合お参りしようとするお手次のお寺や別院などにお問い合わせの上、ぜひお参り下さい。
  (第12組  専立寺  松尾  智仁)