「Q&A」別院とお寺の違いは?

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答え

 別院って寺院(町中にあるお寺)と何が違うんですか?と聞かれることがあります。大きな違いの一つはお寺の運営形態です。全国にある大谷派の別院の住職は、京都のご本山(東本願寺)におられるご門首(親鸞聖人の血縁の方)です。そして、各別院には職員として、住職の職務を代行する輪番職(責任者)と、日々の法務を務める列座職がおり、教化活動にあたっています。また、別院の運営に関わる事や予算などは、稟議にかけられ、ご本山の承認を必要とします。会社で例えると、本山が本社、別院が支社のようなものでしょうか。一方、寺院は、代々の住職とそのご家族がお寺をお守りしている事が多く、一寺院だけでなく、組(そ)という近隣寺院のグループ でもご門徒さんの教化活動に取り組んでいます。運営形態はお寺毎に異なるので、いわゆる個人商店さんのような形といえるでしょうか。

 大阪教区(大阪・奈良・和歌山・兵庫一部)には五つの別院と一つの支院があり、各別院の周辺地域を「祟敬(そうきょう)地域」として、別院を地域の教化活動の拠点と位置付けています。ただ、広範な祟敬地域の教化活動は別院職員のみでは出来ず、祟敬寺院のご住職やそのご家族の協力無しには成り立ちません。祟敬寺院と共に地域に密着した教化活動に取り組む拠点として別院が役割を担い、ご本山をお支えしています。

 別院は寺院よりも敷居が高いというお言葉も耳にしますが、互いにご本山を支え合う関係と言えます。また、いつでもどなたでも聞 法できる場であることは、ご本山、別院、寺院の共通するところではないでしょうか。

(第12組   慈恩寺   墨林   尚顕)

天満別院 報恩講執行のご報告

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天満別院では、10月3日(金)から5日(日)にかけて報恩講が執行されました。

ご法話には大阪教区第22組  南溟寺  戸次  公正  師をお招きし、

講題「『御絵伝』の絵解きに聞く」のもとお話いただきました。

9月29日(月)の報恩講お待ち受け奉仕では、ご門徒の皆様に各部屋のお掃除や仏具のおみがき、のぼり旗、紫幕の設置等にお手伝をいいただき、また報恩講中も様々なお手伝いを賜りました。

改めて皆様方のお力添えに厚く御礼申し上げます。

「Q&A」終活はしたほうが良いのでしょうか?

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答え

 「終活」がメディアで取り上げられるようになり、実際にご相談を受けることが増えました。ひとえに「終活」といっても様々な内容がありますが、私は僧侶ですので、お葬儀や納骨(お墓の管理)、お内仏に関するご相談を多くお聞きします。

 「家族が月参りやお墓詣りに関心がなく、お墓の維持等を負担に思うかもしれません。お墓やお内仏は整理(処分)したほうがいいのでしょうか?」

 ご相談をお聞きする中で、総じて「家族に迷惑をかけたくない」という思いが、皆さんの中に見受けられます。一方、ご自身でお墓などの整理をしておいたものの、ご遺族の思いとは異なり、新たにお墓やお内仏をご用意されたケースもお聞きします。ご自身が思う「迷惑」は、遺される方々にとっても本当に「迷惑」でしょうか。お葬儀や納骨、ご家庭に安置されているお内仏の前に座り、亡き方を偲び感謝する仏事に出遇うのは、ご遺族となる方々です。その大事な仏事のご縁への関わり方を、自分一人で決めて満足しても、どう思われるのかはわかりません。

 終活をするにあたって一番大切なのは、ご遺族となる方々とよく話し合うことです。「私が亡きあとのことは、おまかせいたします」という心をもって話し合っていただき、遺される方々が仏事に出遇うご縁を大切にしていただければと思います。

(第12組  慈恩寺   墨林   尚顕)

天満別院報恩講 執行のご案内

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下記の通り、天満別院報恩講を執行いたします。

10月3日(金)

・逮 夜(13時30分)

法話  戸次  公正  師(南溟寺住職)

講題「御絵伝」の絵解きに聞く

 

10月4日(土)

・晨 朝(7時00分)

・日 中(10時00分)

・御伝鈔拝読(11時00分)

・結願逮夜(13時30分)

法話  戸次  公正  師(南溟寺住職)

講題「御絵伝」の絵解きに聞く

 

10月5日(日)

・結願晨朝(7時00分)

報徳会(音楽法要)(10時30分)※ポスターの時間は誤りです。

法話  戸次  公正  師(南溟寺住職)

講題「御絵伝」の絵解きに聞く

・結願日中(13時30分)

法話  戸次  公正  師(南溟寺住職)

講題「御絵伝」の絵解きに聞く

 

皆さまお誘い合わせ上、ご参拝くださいますようご案内申し上げます。

天満別院 報恩講ご案内チラシ

「Q&A」お内仏の御移徙(おわたまし)って何?

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答え

 門徒さんから、家の建て替えや引っ越しで、お仏壇を動かすので魂を抜いてください、入れてくださいとかお願いされることがあります。真宗ではお仏壇の魂を入れたり抜いたりすることはありませんよとご説明をしてからお勤めをするように心がけています。

さて、御移徙(おわたまし)とは、もともとは、貴人が新居に転居することをさす尊敬語であったそうですが、そこから転じてお仏壇に阿弥陀如来をお迎えすることを意味する言葉となりました。

真宗門徒は「お仏壇」に阿弥陀如来を御本尊として安置して「お内仏」と呼んで大切にしてきました。阿弥陀如来は色も形も匂いもなく、私たちを救おうとする真実のはたらきです。お内仏はお浄土の世界を形であらわしたものです。ご先祖様方は、日々生かされていることに感謝して礼拝し、家庭生活の拠り所として受け継いできました。

御移徙では、お荘厳(荘り付け)をします。上机(うわじょく)・前机(まえじょく)には打敷(うちしき)をかけ、五具足(ごぐそく):(花を一対・香炉・鶴亀の燭台を一対)を整えてお勤めをします。お内仏の大きさによっては三具足(みつぐそく)でもよいと思います。一生の間に何度もあるようなことではありませんので、できるだけご家族集まってお手次のご住職を招いて大切にお勤めいただきたいと思います。

(第15組   安通寺   楠本   史朗)

9月21日(日)秋季彼岸会勤修のお知らせ

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天満別院では、9月21日(日)13時30分より、

秋季彼岸会 並 総永代経法要 兼 墓地納骨(物故者)追弔法要を勤修いたします。

ご法話の御講師には、本通寺 北畠 顯諒 師をお招きし、

講題「踏み出せば状況は変わる」についてお話しいただきます。

尚、今年度のお彼岸入りは、20日(土)、明けが26日(金)となっております。

秋季彼岸会ご案内